2007年11月28日水曜日

川越観光協会、訪日外客向けプロモーションビデオのコンペティション

[掲載日:2007/11/15] Travel Vision

 小江戸川越観光協会は、川越の外国人観光客向けプロモーションビデオのコンペティション、「小江戸川越ビデオ大賞」を開催する。大賞は50万円で、優秀作品は、カンヌ国際広告祭への出展を計画。募集期間は12月1日から2008年7月1日までで、インターネットで募集する。尚美学園大学の協力で、ビデオ作品の作り方に関する無料公開講座も、2回開催する予定。詳細は下記サイトを参照のこと。

 なお、これは国土交通省の「観光ルネサンス事業」に認定された、「小江戸川越ルネサンス事業」の一環だ。

2007年11月1日木曜日

川越まつりに京都『祇園祭』上回る115万人 

川越まつりに115万人 京都『祇園祭』上回る!? 『人出』算出 どのように

2007年10月28日 東京新聞

観光客年間1000万人誘致を目指す川越市は、20、21の両日に開催された「川越まつり」の人出を115万人と発表した。数字の上では日本の総 人口の100人に1人が同市を訪れたことになる。一方、日本三大祭りの一つと称され、全国的に知名度が高い京都の「祇園祭」は今年、最も人が繰り出した宵 山前後の3日間で100万人(同府警発表)。入場券の必要のないイベントや祭りなどで発表される「人出」は、どのように算出されているのか。 

  (山口哲人)

 百十五万人という数に川越市観光課の宮根信夫課長は「裏付けがある」と強調する。同課は今年から集計方法を変更、主要八交差点にそれぞれ四人を配 置、交差点を通過する人数を一日三回、各五分間計測した。単純総計した結果は計約百八十万人。昨年の約百十万人から大幅増に宮根課長は「最初に聞いた時は 正直困ったと思った」と明かす。

 「一回カウントした人を別の交差点で重複して数えた可能性もある」として同課は総計の65%を入り込み人数とし、百十五万人をはじき出した。ただ 「65%の根拠は、観光客を数える際にいつも重複分を除外するため70%を掛けており、今回は人出が減った朝晩を踏まえてさらに5%引いた」というあいま いな回答。

 一方、京都の祇園祭で同府警は、六地点でそれぞれ一平方メートルの人数を一日三回定時計測し、まつりに関係する面積約七万二千平方メートルに換 算。さらに、ビデオカメラ映像の解析や、前年の様子との比較などで多角的に計算する。同府警は「警備上、算出する数値で、実数にかなり近い」とする。

 社団法人・京都市観光協会は「祇園祭のうち宵々山、宵山、山鉾(やまほこ)巡行の三日間は、観光客で街はごった返し、中心となる室町通や四条通で は身動きとれない状態です」と盛況ぶりを力説。同協会は「申し訳ないが川越まつりというのは聞いたことがない。百十五万人? ちょっとびっくりです」と懐 疑的だ。

 川越まつりの警備に当たったある県警幹部も「川越まつりですし詰めになるのは山車の近くだけ。二日間で五十万人、せいぜい六十万人がいいところでは」と指摘、「秩父夜祭の警備の方が大変だった」と振り返る。

 県内屈指の規模を誇る秩父夜祭は、川越まつりと同じく国指定重要無形民俗文化財。祇園祭、岐阜県の高山祭とともに日本三大曳山(ひきやま)祭りに数えられ、多くの見物客で混雑することで知られる。昨年は二日間で約三十八万人(秩父まつり対策本部発表)の人出だった。

 秩父観光協会の荻野邦男専務理事は「川越まつりに行ったことがなく比較できない」とした上で「秩父に百万人も押し寄せたら事故が起きる。大勢の方 がいらっしゃる現状に満足している」ときっぱり。同本部は「観光客数を算出するのは難しいが、鉄道乗降客数や駐車場利用者数などを計算し、近い数字を出し ていると思う」と話す。

 川越まつりの際、市が設けた臨時駐車場は約一千台分。観光バスは両日で少なくとも三十五台程度が駐車したという。東武東上線川越、川越市両駅の二日間の乗降客数は土日平均比でわずか約一・六倍の約三十五万人(東武鉄道調べ)だった。

 西武鉄道は「両日計約三万九千人が、まつりのために西武新宿線本川越駅を乗降した」としている。JR東日本大宮支社は、まつり当日の乗降客数を集 計していないが、JR川越線川越駅の平均乗降客数は一日約七万四千人(昨年)。往復を考慮すると、半分程度になる。川越市の人口約三十三万人を考慮しても 二日間で百十五万人の人出は妥当な数字なのか。

 宮根課長は「来年は統計の取り方を検討してみたい。本当は、国が基準を示してくれれば楽なのだが」とこぼす。