2008年6月17日火曜日

織物所を着物で散策

読売新聞  2008年3月7日(金)を抜粋編集

 冊子「埼玉きもの散歩」が完成した。

 編集したのは、毎月28日に川越市内を着物姿で散策する「川越きもの散歩」(藤井美登利代表)に参加する主婦や自営業者たち。「織物で栄えた記憶を残す町々を訪ね、埼玉の魅力を再発見してほしい」と、かつての織物産地を巡り、そこで出会った人々や歴史を伝える建造物などを取材した。

 明治から昭和初期に流行した絹織物「秩父銘仙」の産地・秩父市では、織元や着物愛好家が集まるカフェを紹介。江戸時代から足袋づくりが盛んだった行田市では「足袋とくらしの博物館」として公開されている元足袋工場を、織物取引で栄えた川越市では明治時代の織物市場を案内している。

 藤井代表は「いずれも着物姿が似合う街ばかり。冊子を見て、着物で訪れる人が増えてくれれば」と期待している。
 冊子はA5判22ページ。約5000部を作製し、県NPO活動推進課、県秩父地域創造センター、川越市立博物館で無料で配布している。問い合わせは、秩父地域創造センター(0494・24・1110)へ。